アシュタヴァクラーサナ(八曲がりのポーズ)のやり方と5つの効果
「アシュタヴァクラーサナって難しそうだけど大丈夫かな…」と感じる方もいるでしょう。
ヨガの中でも特にチャレンジングなポーズとして知られていますが、その分効果も絶大です。
自分の体力や柔軟性に不安を感じている方も、適切な方法で練習すれば必ずできるようになります。
アシュタヴァクラーサナは、体幹を鍛え、バランス感覚を養うのに非常に効果的です。
また、集中力を高める効果も期待できます。
これらの理由から、多くのヨガ愛好者がこのポーズに挑戦しています。
正しいやり方を学ぶことで、あなたもその効果を実感できるでしょう。
今回の記事で紹介する内容を参考にして、あなたのヨガライフをさらに充実させてください。
アシュタヴァクラーサナとは

このポーズは、アシュタヴァクラーという古代インドの賢者の名前に由来し、彼の体が八つに曲がっていたことにちなんで名付けられました。
別名、「八曲がりのポーズ」と呼ばれています。
バランスをとる力と集中力も必要とされるため、このポーズができるのは中級者以上だと言えます。
決して簡単ではないアシュタヴァクラーサナを習得することは、ヨガの実力が身についてきた証です。
このポーズができたなら、自信をもってヨガの練習において新たなステップを踏み出せるでしょう。
次に、このポーズの具体的なやり方について詳しく解説していきます。
アシュタヴァクラーサナのやり方

アシュタヴァクラーサナは、ヨガの中でも特にチャレンジングなポーズです。
このポーズをマスターするためには、正しい手順を理解し、繰り返し練習することが重要です。
まず、座った状態から左脚を持ち上げ、肩を脚の下に入れ、もも裏を上腕にのせます。
次に、両手を床に置き、右脚を左足首の上にクロスさせます。
このとき、体を前に倒し、前腕が垂直になるように上半身を送り出します。
お尻を持ち上げ、肩と腕に力を入れて体を支えます。
首の向きにはバリエーションがありますが、姿勢が崩れないよう注意しましょう。
集中力を保つよう呼吸をコントロールしながら、呼吸5回分ほど姿勢を保ちます。
反対側も同様に行い、バランス感覚と体幹の強化を図ります。
初心者の方は、徐々に練習を重ねていくことで、アシュタヴァクラーサナの効果を最大限に引き出すことができます。
アシュタヴァクラーサナの5つの効果

アシュタヴァクラーサナの効果は、心とからだに及びます。
- 肩周り・上腕の筋肉が強化される
- 体幹が強化される
- 股関節まわりの柔軟性が向上する
- 集中力が向上する
- ストレスの発散になる
アシュタヴァクラーサナの効果は、上記の5つがポイントです。
ここからそれぞれの理由について詳しく解説していきます。
肩周り・上腕の筋肉が強化される
アシュタヴァクラーサナを行うことで、肩周りや上腕の筋肉が強化されます。
これは、ポーズを維持するために体重を支える際に、これらの筋肉が活発に働くためです。
特に、肩周りの筋肉は安定性を保つために重要な役割を果たします。
また、上腕の筋肉は、体を支える力を発揮しなければならないため、自然と鍛えられます。
「肩や腕の筋力が弱いかもしれない…」と感じている方には、このポーズが効果的です。
日常生活で肩や腕を使う機会は多く、これらの筋肉が強化されることで、重い物を持つ時や日常の動作が楽になるでしょう。
アシュタヴァクラーサナを定期的に練習することで、肩周りと上腕の筋肉が強化され、日常生活での動作がスムーズになることが期待できます。
体幹が強化される
体幹が強化される理由は、アシュタヴァクラーサナが体の中心を支える筋肉を効果的に鍛えるからです。
ポーズを取る際、両腕で体を支えながらバランスを取る必要があります。
この過程で、腹筋や背筋といった体幹の筋肉が自然と使われ、強化されるのです。
「体幹が弱いかもしれない…」と感じている方にとって、このポーズは非常に有効です。
体幹が強化されると、姿勢が良くなり、日常生活での動作もスムーズになります。
さらに、体幹がしっかりしていると、他のヨガのポーズやスポーツでも安定感が増し、怪我の予防にもつながります。
このように、アシュタヴァクラーサナは体幹を鍛えるのに非常に効果的なポーズです。
体幹の強化は、生活の質を向上させ、日々の活動をより快適にする重要な要素です。
股関節まわりの柔軟性が向上する
アシュタヴァクラーサナは、股関節まわりの柔軟性を向上させる効果があります。
股関節は日常生活で硬くなりがちですが、このポーズを行うことで「もっと柔らかくなりたい…」と思っている方に適しています。
股関節の柔軟性が高まると、姿勢が良くなり、身体のバランスも取りやすくなるのです。
柔軟性が増すことで、他のヨガのポーズも取りやすくなり、全体的なパフォーマンスが向上します。
このポーズを行う際には、ゆっくりとした動きで股関節を開くことを意識しましょう。
無理に開こうとすると、筋肉や関節に負担がかかる可能性がありますので、痛みを感じたらすぐに中止してください。
日々の練習で少しずつ柔軟性が向上していくことを楽しんでください。
アシュタヴァクラーサナは、股関節の柔軟性を高め、他のポーズの習得にも役立つ重要なポーズです。
集中力が向上する
アシュタヴァクラーサナを行うことで、集中力が向上します。
これは、ポーズを取る際にバランスを保つ必要があるため、意識を集中させることが求められるからです。
ポーズを維持するためには、体の各部位に注意を払いながら、呼吸を整えることが重要です。
「ポーズが崩れないか不安…」と感じる方もいるでしょうが、この不安を克服する過程で、集中力が自然と鍛えられます。
日常生活でも、アシュタヴァクラーサナで培った集中力は役立ちます。
例えば、仕事や勉強中に気が散ることが少なくなり、効率が上がるかもしれません。
ヨガの練習を通じて、心を落ち着けることができるため、ストレスの軽減にもつながります。
アシュタヴァクラーサナは、心身のバランスを整える素晴らしいポーズです。
ストレスの発散になる
アシュタヴァクラーサナはストレスの発散に効果的です。
ヨガのポーズの中でも、このポーズは特に集中力を必要とし、心を落ち着ける効果があります。
日常生活で「なんだかイライラする…」と感じることがある方には、アシュタヴァクラーサナを試してみてください。
ポーズを取ることで心が静まり、深い呼吸と共に心がリセットされる感覚を得られるでしょう。
このポーズを行う際には、呼吸に意識を集中させることが大切です。
深くゆっくりとした呼吸は、副交感神経を活性化し、リラックス効果を高めます。
また、ポーズを維持するためにはバランス感覚も必要です。
これにより、自然と集中力が高まり、日々のストレスから解放されることが期待できます。
ストレスを感じたときに、アシュタヴァクラーサナを取り入れることで、心身のバランスを整え、リフレッシュすることができます。
アシュタヴァクラーサナを深めるための方法5つ

適切な方法と練習を取り入れることで、より深くアシュタヴァクラーサナを体験することが可能です。
- 呼吸を意識する
- 両肩を水平に保つ
- 肩甲骨周りをほぐす
- 太ももや股関節のストレッチを取り入れる
- 足首回しを取り入れる
アシュタヴァクラーサナを深めるための方法は、上記の5つがポイントです。
呼吸を意識する
呼吸を意識することは、アシュタヴァクラーサナを深めるために非常に重要です。
呼吸は体の緊張を和らげ、心を落ち着かせる効果があります。
ポーズを取る際に「息を止めてしまうかもしれない…」と感じる方もいるでしょう。
意識的に深くゆっくりとした呼吸を心がけることで、体がリラックスし、ポーズの安定感が増します。
具体的には、息を吸いながら体を引き上げ、吐くときに余分な力を抜くようにしましょう。
この呼吸のリズムを保つことで、体のバランスが取りやすくなり、ポーズの持続時間も延ばせます。
呼吸を意識することは、アシュタヴァクラーサナの安定性と持続力を向上させるために欠かせない要素です。
「ヨガの呼吸法」については下記の記事で解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
両肩を水平に保つ
両肩を水平に保つことは、アシュタヴァクラーサナを安定して行うための重要なポイントです。
肩が傾くと体のバランスが崩れ、ポーズが不安定になりやすいです。
「肩が下がってしまうかもしれない…」と感じる方もいるでしょう。
意識して肩を水平に保つことで、体全体のバランスが整いやすくなります。
まずは鏡を使って自分の姿勢を確認し、肩の高さが均等かどうかをチェックしましょう。
肩を水平に保つことで、体幹の筋肉も自然と使われ、安定感が増します。
もし肩が下がってしまう場合は、腕の力を使いすぎている可能性があります。
腕の力に頼らず、体幹をしっかりと使う意識を持つと良いでしょう。
肩を水平に保つことは、アシュタヴァクラーサナを安定して行うための基本です。
肩甲骨周りをほぐす
肩甲骨周りをほぐすことは、アシュタヴァクラーサナを深めるために非常に重要です。
肩甲骨は上半身の動きの中心であり、柔軟性を高めることでポーズの安定性が増します。
肩甲骨周りが硬いと「うまくポーズが取れないかもしれない…」と感じる方もいるでしょう。
いくつかのヨガポーズを4:3:2:1の割合で行うことで、肩の可動域が広がり、ポーズへの取り組みが楽になるのです。
順番も決まっており、この方法をyogahilicでは「4:3:2:1理論」と命名しました。
このように肩甲骨周りをほぐすとで、アシュタヴァクラーサナの完成度が向上し、より深くポーズを楽しむことができます。
「肩甲骨周りをほぐすヨガポーズ」については下記の記事で解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
太ももや股関節のストレッチを取り入れる
太ももや股関節のストレッチを取り入れることで、アシュタヴァクラーサナのポーズをより深めることができます。
これは股関節や太ももの柔軟性を高め、ポーズの安定性を向上させるためです。
アシュタヴァクラーサナは、両腕で体を支えながら足を交差させるため、股関節の柔軟性が求められます。
「ポーズを取るとき、股関節が硬くて苦しい…」と感じる方もいるでしょう。
そんな方には、太ももや股関節のストレッチを日常的に取り入れることをおすすめします。
具体的には、半分の鳩のポーズと片足前屈のポーズが適しています。
これらのポーズを行うことで、股関節周りの筋肉がほぐれ、アシュタヴァクラーサナを取る際の負担が軽減されるでしょう。
日々の練習にこれらのストレッチを取り入れることで、ポーズの完成度が上がり、ヨガの楽しさが増すことでしょう。
足首回しを取り入れる
足首回しを取り入れることで、アシュタヴァクラーサナの効果をさらに引き出すことができます。
足首回しは、足首の柔軟性を高めるだけでなく、股関節周りの柔軟性向上にも関係しています。
さらに、全身をリラックスさせる効果もあるのです。
具体的には、まず座った状態で足を前に伸ばし、片方の足を持ち上げて足首をゆっくりと回します。
時計回りと反時計回りにそれぞれ10回ずつ行いましょう。
足首回しのコツは「できるだけゆっくり回す」ことです。
この動作を両足で行うことで、足首の可動域を広げ、ポーズの安定感を向上させます。
実際に試してみると、ポーズ中の安定感が増すことを実感できますよ。
足首回しを日常的に取り入れることで、アシュタヴァクラーサナの完成度を高め、より深い効果を得ることができます。
アシュタヴァクラーサナの注意点2つ

アシュタヴァクラーサナを行う際には、いくつかの注意点を意識することが大切です。
- 無理をしないで段階的に練習する
- 体が温まった状態でポーズを取る
アシュタヴァクラーサナの注意点は、上記の2つです。
ここからそれぞれの理由について詳しく解説していきます。
無理をしないで段階的に練習する
アシュタヴァクラーサナを練習する際には、無理をせず段階的に進めることが大切です。
このポーズは、肩や腕、体幹をしっかりと使うため、最初は難しく感じるかもしれません。
まずは基本的な体勢をしっかりと身につけ、徐々にバランスを取る練習を重ねましょう。
例えば、最初は肩甲骨周りや股関節周りをほぐすことからはじめるのも練習の一つです。
また、ヨガのクラスでインストラクターに相談しながら練習することもおすすめです。
自分の体の声をしっかりと聞き、無理のない範囲で続けていくことで、徐々にポーズが深まっていくでしょう。
段階的な練習が、アシュタヴァクラーサナを安全に楽しむ鍵となります。
体が温まった状態でポーズを取る
体が温まった状態でアシュタヴァクラーサナを行うことは、ポーズの効果を最大限に引き出すために重要です。
体が冷えていると筋肉や関節が硬くなり、怪我をするリスクが高まります。
そのため、ヨガを始める前に軽くウォームアップを行うことをおすすめします。
例えば、足首回しや半分の鳩のポーズ、猫のポーズなどで体をほぐすと良いでしょう。
「体が硬くてポーズがうまくできない…」と感じる方も、体が温まれば柔軟性が増し、ポーズが取りやすくなります。
さらに、血流が良くなることでエネルギーの流れもスムーズになり、集中力が高まる効果も期待できます。
アシュタヴァクラーサナを安全に、そして効果的に行うためには、ウォームアップを欠かさずに行いましょう。
これにより、ポーズの完成度が上がり、心身ともに充実したヨガの時間を過ごせます。
まとめ:アシュタヴァクラーサナのやり方と5つの効果
今回は、アシュタヴァクラーサナ(八曲がりのポーズ)のやり方を知りたい方に向けて、ポーズの基本的なやり方と5つの効果を中心にお伝えしてきました。
アシュタヴァクラーサナは、体幹の強化やバランス感覚の向上に非常に効果的です。
特に、ヨガ初心者から中級者の方にとっては、挑戦的なポーズですが、その分得られる効果も大きいといえるでしょう。
初めて挑戦する方は、難しさを感じることもあるかもしれませんが、少しずつ練習することで確実に上達します。
あなたがこのポーズをマスターすることで、身体的な強さだけでなく、精神的な集中力も高まるでしょう。
ぜひ今回お伝えした内容を参考にしてください!!
